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​Danceで綴る物語「余白に溶ける声」

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​出演者より

​ハツネ役 原田初音より

私は長い間「心がどこにあるのか」を探していました。
誰のためか、何のためか、ただ生き延びるためだけなのか。

誰にも届かない。届けられない。言葉にもならない感情は次第にどこかに流れ消えていく。
自分の輪郭がこの世界の余白に溶けていくような感覚。

もう全てを諦めかけた時もありました。

ただ気付いたんです。理解をしました。
人の"脆さ"は欠けや弱さではなく
むしろ強さや存在証明にもなり得ると。

幸せになりたい、と大それたことを願っているわけではありません。
誰かを救えるだなんて思ってはいません。
ただ私の中にある言葉や声、身体の訴えや記憶が、誰かの生とわずかに重なる瞬間があるなら、私はその繋がりを大切にしたい。守りたい。
身勝手にも受け取りたいと思っています。

私は、まだ今も生きる道の途中にいます。
けれど、迷いながらも前に進むために静かに戦略を立てる事にしました。

暗闇の中でも少しずつ自分なりに...
見つけた宝石たちはこの舞台に残してみます。

11月23日。同じ事は2度と出来ません。
是非会場で見届けていただきたいです。

イクミ役 鯉江郁実より

 

洗練されて、キラキラしてる人の中にも、言葉にならない孤独や痛みがあると思います。
私が演じるのは、そんな「完璧に見えて、誰にも触れさせない人」。
作品を通して、その奥にある本当の願いを見つめ直したいと思いました。

誰かの心の深いところに、そっと触れられるような時間になりますように。

“生きる”という言葉の重さと温かさを、見てくださる方に届けられたら嬉しいです。

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